救急診療ザ・スタンダード

  • ページ数 : 656頁
  • 書籍発行日 : 2025年11月
  • 電子版発売日 : 2025年10月23日
¥8,800(税込)
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商品情報

内容

いま、救急診療に携わるすべての人へ
あした、救急診療へ一歩踏み出すあなたへ
知識と実践の基礎、まさに「ザ・スタンダード」を網羅した救急診療テキストの決定版がここにある。

・学会監修『救急診療指針』を参考にしつつ、研修医目線で必要になる基礎的対応も盛り込んで、よりベーシックに、よりスタンダードに新規構成。
・救急診療の大まかな流れや考え方から、患者背景別の具体的対応、症候・疾患別の解説、医療体制や法制度まで、この一冊で広く学べる。
・さらに、患者説明やカルテ・診断書作成のコツ、症例プレゼン、医療・介護保険の概要など、日常臨床で求められるポイントもしっかりフォロー。
・救急医療の第一線/中核施設で活躍する医師の執筆・編集によるわかりやすい解説が、きっと明日からの救急診療の裏付けと自信につながる。
・職種を問わず、立場を問わず、年齢を問わず、研修医・医学生からベテラン医まですべての医療者へおくる、「救急診療に必要なことを網羅的に勉強したい」ときに間違いのない一冊です。

序文

救急を学びたいすべての医師、医学生、看護師、救急救命士、そして医療従事者におくる


救急医学に関する知識は、専門分野を問わず、すべての医療従事者にとって不可欠です。日常診療のなかで突然訪れる緊急事態に迅速かつ的確に対応できることが、患者の生命を救い、予後の改善に大きく寄与します。

しかし、その重要性にもかかわらず、救急医学を体系的に学べる教科書はまだ限られており、現場で活用できる実践的かつ網羅的な一冊の存在が求められていました。そこで、5人の救急医がこの問題提起を行い、自施設の医局員を動員しながら執筆体制を整え、本書の作成に至りました。

本書は「救急診療ザ・スタンダード」という題名のもと、基本的な病態生理から診療の実践までを包括的に解説しています。救急医療の第一線で活躍する医師たちの豊富な経験と最新の知見をもとに、初心者からベテランまで幅広い医療従事者に役立つ内容を目指しました。

具体的かつ明瞭な解説、現場で使いやすいポイントを押さえた構成は、忙しい医療従事者でも無理なく読み進められるよう工夫されています。最新のガイドラインやエビデンスに基づいた情報をわかりやすく整理し、診療の現場で即座に活用できる知識を提供します。

また、多くの方に救急医学を学んでいただけるよう、できるかぎり安価に設定し、購入しやすい価格帯とすることにもこだわりました。学びたいすべての医療従事者に手に取っていただき、日々の診療に役立てていただければ幸いです。

本書が、読者の皆様の知識と技術の向上に寄与し、さらに救急医学の発展に繋がることを、心より願っております。今後も共に学び合い、高め合いながら、日本の救急医療の質がより一層向上することを期待しています。


2025年9月

伊関  憲
大谷 典生
織田  順
小野寺 誠
鶴田 良介

目次

PART 01 救急診療の基礎

1 救急診療の基本原則と対応の流れ

2 緊急度・重症度と、優先順位の考え方

3 多職種スタッフとの役割分担・チーム医療

PART 02 円滑な救急診療のために

1 患者・家族への説明、インフォームド・コンセント

2 診療録(カルテ)の作成

3 診断書の作成

4 帰宅指示書の作成

5 症例プレゼンテーション

PART 03 心停止患者対応

1 成人の心肺蘇生

2 小児・新生児の心肺蘇生

3 妊産婦の心肺蘇生

4 心停止後症候群

PART 04 重症患者対応・管理

1 バイタルサインの初期評価と安定化

2 気道・呼吸異常の対応・管理

3 循環異常の対応・管理

4 重度意識障害の対応・管理

5 痛み・不穏・せん妄の管理

6 体液の管理(輸液・輸血)

7 栄養の管理

8 敗血症の対応・管理

9 DICの対応・管理

10 電解質異常・酸塩基平衡異常の対応・管理

11 アナフィラキシーの対応・管理

PART 05 患者背景による対応

1 小児患者

2 高齢患者

3 妊産婦患者

4 精神症候・精神疾患のある患者

5 虐待が疑われる患者

6 特殊な病歴がある患者

7 特殊な社会的背景がある患者

PART 06 外傷患者対応

1 外傷初期診療のprimary survey

2 外傷初期診療のsecondary survey

3 外傷の重症度評価

PART 07 感染症患者対応

1 感染症の初期診断・初期対応

2 感染予防・対策

3 抗菌薬の適正使用

PART 08 中毒患者対応

1 急性中毒の初期診断・初期対応

2 中毒原因物質別の鑑別・対応

PART 09 救急診療で使用する機器・器具

1 除細動器

2 非侵襲的な酸素投与器具・人工呼吸器

3 侵襲的な人工呼吸器

4 肺動脈カテーテル

5 REBOA

6 補助循環装置

7 血液浄化装置

8 陰圧閉鎖療法システム

PART 10 救急対応を要する症候の鑑別と処置

1 意識障害

2 めまい

3 頭 痛

4 運動麻痺、感覚障害

5 失 神

6 胸 痛

7 動 悸

8 喀 血

9 腹 痛

10 腰痛、背部痛

11 咽頭痛、嚥下時痛

PART 11 領域ごとの救急疾患・病態

1 中枢神経系の救急疾患・病態

2 末梢神経系・神経筋接合部の救急疾患・病態

3 循環器系の救急疾患・病態

4 呼吸器系の救急疾患・病態

5 消化管系の救急疾患・病態

6 肝胆膵系の救急疾患・病態

7 腎・泌尿器系の救急疾患・病態

8 代謝・内分泌系の救急疾患・病態

9 血液・免疫系の救急疾患・病態

10 筋・骨格系の救急疾患・病態

11 皮膚科領域の救急疾患・病態

12 眼科領域の救急疾患・病態

13 耳鼻咽喉科領域の救急疾患・病態

PART 12 感染症

1 救急対応を要する感染症

2 新興感染症、再興感染症

PART 13 熱傷・凍傷

1 重症・広範囲熱傷

2 局所的な熱傷、特殊な熱傷

3 凍 傷

PART 14 その他の外因性救急疾患・病態

1 熱中症

2 偶発性低体温症

3 気圧障害

4 溺 水

5 異 物

6 刺咬症

PART 15 救急医療の成り立ち・体制

1 日本の救急の歴史

2 日本の救急医療体制

3 病院前救護とメディカルコントロール

4 救急搬送、病院間搬送

5 ドクターヘリ、ドクターカー

PART 16 災害医療

1 災害医療の基本

2 災害医療の実践

PART 17 医療安全に関する事項

1 医療安全の基本

2 各種検査における安全管理

3 院内急変への対応

PART 18 医療倫理に関する事項

1 医療倫理・生命倫理・臨床倫理の基本

2 人生の最終段階における医療

PART 19 救急診療にかかわる法的制度・義務

1 医師の法的義務

2 脳死判定と臓器提供

3 患者死亡時の対応

4 医療保険制度

5 介護保険制度

6 回復期・慢性期を支える医療・介護・福祉施設など

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書籍情報

  • ISBN:9784867191217
  • ページ数:656頁
  • 書籍発行日:2025年11月
  • 電子版発売日:2025年10月23日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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