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- 診断と治療 2026年 Vol.114 No.1【特集】脂質代謝異常最前線 治療の進化を追いかける!
商品情報
内容
スタチンに加え、
PCSK9 阻害薬や新技術を用いた薬剤が続々登場し
治療の目標は数値の改善だけでなく
より包括的な心血管イベント抑制へ。
そんな新たな潮流をふまえ、
最新の治療と実臨床での活用ポイントを
わかりやすく解説します。
序文
ねらい
脂質異常症の管理は,動脈硬化性疾患の一次予防および二次予防のいずれにおいてもきわめて重要な課題である.わが国においても心血管疾患は死因の2 番目を占めており,高齢化に伴い,さらなる患者の増加が予想されている.動脈硬化性疾患の治療において,脂質低下療法はその中心的な位置を占めているといっても過言ではない.
LDLコレステロール低下療法は,スタチンを中心とした薬物治療の発展により,これまでに多くのエビデンスが蓄積されてきたが,近年はさらなる低下を目指した治療戦略が求められている.PCSK9 阻害薬の登場は脂質低下療法に新たな地平を切り拓いた.モノクローナル抗体製剤による強力なLDLコレステロール低下効果が明らかとなり,すでに二次予防領域では重要な治療オプションとして位置づけられている.さらに近年では,siRNA技術を応用した新しいPCSK9 阻害薬が登場し,投与間隔の延長やアドヒアランスの改善といった実臨床上の利点も期待されている.これらの製剤の長期予後に関するデータの蓄積が,今後の治療指針に大きな影響を与えるであろう.ベムぺド酸はスタチン不耐例を含む症例に対して有用性が示されており,作用機序の異なる選択肢として臨床応用が進んでいる.また,ANGPTL3阻害薬はLDLのみならずトリグリセライドも低下させることから,より包括的な脂質管理の可能性を示している.さらに,Lp(a)を標的とした新規治療薬も開発が進んでおり,これまで手つかずであった残余リスクの低減が期待される.EPA製剤を含むn‒3系多価不飽和脂肪酸製剤の再評価も進み,炎症やプラーク安定化など,脂質代謝を超えた作用機序が注目されている.脂質異常症治療の目標は,単なる数値の改善から,より包括的な心血管イベント抑制へと変化しつつあるといえる.
本特集「脂質代謝異常最前線 治療の進化を追いかける!」では,こうした新たな潮流を多角的に取り上げることとした.エキスパートの先生方に執筆いただいた本特集では,脂質低下療法の進歩と今後の方向性について,最新の知見をまとめて紹介することとしたい.
北里大学医学部循環器内科学
阿古潤哉
目次
特集 脂質代謝異常最前線治療の進化を追いかける!
カラー口絵
ねらい 阿古潤哉
脂質代謝異常 総論
脂質異常症の一次予防と二次予防 山下静也
脂質異常症診療の基礎知識
脂質異常症患者に対する検査 橋本拓弥
家族性高コレステロール血症の診断と治療 斯波真理子
続発性脂質異常症の原因と病態 松木恒太,藤田征弘
心血管イベント低下を目指すための脂質異常症治療
動脈硬化性疾患予防における高トリグリセライド血症管理の意義 平野 勉
二次予防における脂質低下療法の考えかた 南 尚賢
脂質異常症と冠動脈プラーク 米津太志
リポ蛋白(a)の測定と臨床的意義 渡部ともみ,片岡 有
非薬物療法 木庭新治
治療薬のエビデンスと使いかた
スタチン 砂山 勉,岩田 洋
エゼチミブ 藤末昂一郎,日下裕章,辻田賢一
PCSK9阻害薬① 抗PCSK9モノクローナル抗体 エボロクマブ 大山宗馬
PCSK9阻害薬② siRNA製剤 インクリシラン 清末有宏
フィブラート系薬とペマフィブラート 鈴木崇史,塚本和久
EPA製剤 田中君枝,佐田政隆
脂質低下薬の今後の展望 多田隼人
臨床例
臍転移(Sister Mary Joseph's nodule)で発見された横行結腸癌の1例 西森武雄,阿古英次,永井友英,櫻井康弘
連載
何だろ? ちょっとエコーに聞いてみる?
肝障害の原因は? 畠 二郎
弁護士が答えます! 法律相談クリニック
SNSへの患者情報の投稿について 笹山桂一
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書籍情報
- ISBN:9784015011401
- ページ数:136頁
- 書籍発行日:2026年1月
- 電子版発売日:2026年1月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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