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- 精神科治療学 第37巻増刊号〈特集〉精神科臨床ライブ
商品情報
内容
診察室においてさまざまな病態や問題行動を呈する患者とどのようにやりとりをしたらよいのか。本増刊号は、主要な精神疾患の治療場面や臨床的に特有な場面を取り上げ、それらを打開する局面における仮想症例とのやりとりを逐語的な実況ライブとしてまとめた。これを読めば、治療の進め方や計画、あるいは、困難を打開するための具体的な方策がわかる。精神科医のみならず、心理職や看護職、福祉職等、患者さんに直接、対応される方々に役立つ。
目次
第1章 統合失調症
1.
「人に見られている感じがします」―統合失調症の前駆期または初期統合失調症―
針間博彦
2.
「先生,息子は統合失調症ではありませんよね」―否認が強い親,あるいは統合失調症の予後悲観論を抱く親への病態説明。あるいは親同席での患者本人への病名告知のあり方―
逸見竜次 内野俊郎
3.
「信じてください。私は集団ストーカーの被害を受けているんです」―妄想への同意を主治医に求めてくる統合失調症患者にどう対処するか―
賀古勇輝
4.
「病気はすっかり良くなったので,復職診断書を書いてください(主治医に)」―復職を焦る統合失調症のある人への対応―
大石 智
5.
「病気はすっかり良くなったので,復職をみとめてください(産業医に)」―復職を焦る患者への対応―
櫻澤博文
第2章 うつ病
1.
「うつ病の原因はとにかくストレスですよね」―専門用語と日常語の違いを患者に説明する―
大前 晋
2.
「私はうつ病じゃなくて,身体の病気だと思うのですが」―いわゆる「仮面うつ病」の診断と治療―
玉田 有
3.
「うつ病は一種の甘えですか」―「うつ」を訴える患者の諸事情―
村松太郎
4.
「私はうつ病だと思うので抗うつ薬をください」―理由のはっきりしている抑うつを抗うつ薬で乗り越えようとする患者への対応―
冨田真幸
5.
「先生,何をやってももう手遅れなのです。そんなことをしても皆さんに迷惑がかかるだけです……」―治療を拒否している退行期メランコリーの患者―
丸山友佑 古野毅彦
第3章 双極性障害
1.
「これが本当の私です」―急性躁病における非自発的入院と臨床的ディレンマ―
本村啓介
2.
「私は“うつ”なのでしょうか。“うつ”には抗うつ薬が効くと新聞に書いてありました」―うつ病と双極性障害抑うつエピソードの違い,治療法の違いについて―
田中輝明
3.
「このお薬はずっと飲むのでしょうか。そろそろやめたいのですが」―維持療法の心理教育,薬剤終了についての相談―
多田光宏 桑原優仁 仁王進太郎
4.
「先生,結婚しました。赤ちゃんが欲しいのですが産んでも大丈夫でしょうか」―プレコンセプションケア,周産期の治療管理―
根本清貴
5.
「この病気はカウンセリングだけでは良くならないのでしょうか?」―“待つこと”だけでも育まれる,患者の「聴ける&受け入れられるマインド」にシンクロしながら―
宗 未来
第4章 不安障害・強迫性障害・身体表現性障害
1.
「新型コロナワクチンを打つのも打たないのも不安で落ち着かず眠れない」―どちらに転んでも心配で不安という状態を繰り返す全般不安症の患者―
大坪天平
2.
「時々,足に力が入らなくなって動けなくなるのはなぜ」―転換性障害患者―
吉原一文
3.
「化粧するたびに,化粧台の引き出しの整理に時間がかかってしまう」―強迫症の治療導入とその工夫について―
林田和久
4.
「コロナ感染を防ぐためでも,家族に念入りな手洗いを強制するのはダメなの」―症状の正当性を主張する強迫症患者―
亀井士郎
5.
「自宅がモノで溢れ返っているけれど,どうしても捨てられないんです」―ためこみ症に対する適切な理解と援助―
松尾 陽 中尾智博
第5章 トラウマ関連障害
1.
「ひったくり被害に遭って以来,夜に外出できなくなりました。でも,主治医は“その程度のことではPTSDとは言わない”と言うんです」―PTSDを発症させるトラウマ体験とはどの程度“例外的”で“稀”なものなのか―
岩井圭司
2.
「上司に繰り返しアホ,馬鹿と怒鳴られています。それが原因でPTSDになったという診断書を今すぐ書いてください……」―一般人は専門家よりトラウマとPTSD概念を広く取りがちな件―
加藤 寛
3.
「6歳の時に浴室で兄から性的被害を受けたことが思い出されて苦しくて仕方ありません」―体験からかなり時間が経って回復されたトラウマ記憶への対応について―
中島聡美
4.
「よく“瞬間移動”をしてしまうんです」―解離症状のさまざまな訴えられ方について―
野間俊一
5.
「自分が言った覚えのないことで嘘つきと言われるんですが」―解離症の患者が受けがちな批難と誤解について―
田中 究 尾崎 仁
第6章 摂食障害
1.
「ダイエットは危険なの?私は病気じゃない」―治療動機の低い発症早期の神経性やせ症患者―
原田朋子
2.
「ストレスの時,甘いものを一杯食べてしまうのは病気?」―疾患であるという認識が乏しい過食性障害患者―
𠮷村知穂
3.
「体重が増えるぐらいなら死んだほうがマシです」―治療を受けることに拒否的な神経性やせ症患者―
山田 恒
4.
「『やせる=幸せになれる』の価値観から解放されたい」―『やせる=幸せになれる』『太る=不幸になる,嫌われる』といった二分思考に対し,どのように考え対応すべきか―
鈴木 太
5.
「アイドルになりたい」―死んでもかまわないと話す神経性やせ症患者をどう治療導入するのか―
永田利彦
第7章 パーソナリティ障害
1.
「先生,実は切っているんです……」―自傷行為の相談に対する診察場面での対応―
村上真紀
2.
「うつがひどくて,しばらく外出もできていません。うつの薬,もっと増やしてください」―薬物療法に対して強いこだわりを示す境界性パーソナリティ障害(BPD)―
沖田恭治
3.
「要するに,先生は私が死んでもかまわないって考えてるわけですね」―即興的コラボレーションとしての精神科面接―
林 直樹
4.
「先生,お薬まとめ飲みしちゃった」―過量服薬の報告―
船田大輔
5.
「もう死んじゃっていいかなって思うんです」―自殺の仄めかし―
黒田章史
第8章 物質使用症・嗜癖
1.
「俺はアルコール依存症なんかじゃない」―否認の強いアルコール使用障害患者―
武藤岳夫
2.
「実は,覚せい剤を使っていて,やめられなくて」―迷いながら受診した覚せい剤依存症患者を治療につなぐ―
成瀬暢也
3.
「大麻は薬物じゃない,植物だ」―周囲の説得により渋々受診した大麻使用障害患者―
松本俊彦
4.
「ギャンブルの借金で死にたい」―多重債務に陥ったギャンブル障害患者―
常岡俊昭
5.
「うちの子どもが昼夜逆転してゲームばかりしている」―ゲーム障害が疑われる子どもの相談に来談した親―
佐久間寛之
第9章 認知症
1.
「夫が,私が浮気をしていると責めるのです」―アルツハイマー病の嫉妬妄想―
橋本 衛
2.
「久しぶりに訪ねてみたら,ごみ屋敷でした」―bvFTDのためこみ―
垰夲大喜 池田 学
3.
「夫が私のお財布を盗るので困っています」―アルツハイマー病の物盗られ妄想―
橋田侑樹 森田啓史 三宅健太郎 他
4.
「妻の寝言がひどくて,私が睡眠不足になりました」―DLBのRBD―
岡田一平 藤城弘樹
5.
「夫は毎日同じ銘柄のアイスクリームを食べています。糖尿病は大丈夫でしょうか」―FTDの常同的食行動―
品川俊一郎
6.
「テレビの前で1日中ゴロゴロして,困っています」―血管性認知症のアパシー―
安野史彦
第10章 てんかん
1.
「誰も見たことはないんですけど,ずっと前にてんかん発作があったらしいんですが」―精神科病院でphenobarbitalとphenytoinを投薬されている長期入院の患者を引き継いだ際に看護師から言われた言葉―
原 広一郎
2.
「発作はいいので暴れないようにしてほしい」―カナー型自閉スペクトラム症の成人例で養育者から―
河合三穂子 兼本浩祐
3.
「お酒を飲ませないように指導してください」―てんかん発作へ飲酒が与える影響を家族によって心配された若年ミオクロニーてんかん患者―
藤岡真生
4.
「自転車に乗らせていいですか」―焦点意識減損発作(=複雑部分発作)がまだある高校生の保護者―
辻 富基美
5.
「妊娠したいので薬をやめたいです」―結婚予定のてんかんのある女性患者―
吉岡伸一
6.
「うちにはてんかんの家系の人はいないのに,どうしててんかんになったんですか」―初めて子どもがてんかんと診断されて信じられない家族―
本岡大道 安元眞吾
第11章 睡眠障害
1.
「睡眠薬を飲めば寝られるのですが,どうしてもやめられないんです」―慢性不眠障害におけるベンゾジアゼピン系睡眠薬への常用量依存―
稲田 健
2.
「中学生の息子が寝てばかり」―中枢性過眠症患者の保護者―
千葉 滋 神林 崇
3.
「半年の休職で気分は良くなったけど,朝決まった時間に起きられない」―気分障害に併存する睡眠・覚醒相後退障害―
高江洲義和 林 直樹
4.
「脚の内側からむずがゆくなってしまって夜はぜんぜん眠られないんです」―レストレスレッグズ症候群―
谷岡洸介 井上雄一
5.
「朝起きるとものを食べた残骸がある。でも食べたことは覚えてない」―睡眠関連摂食障害―
松井健太郎
第12章 子ども(児童・思春期)
1.
「うちの子は言葉が遅いだけで,何も問題ありません」―自閉スペクトラム症が疑われるが,親は言葉が遅いだけと思っている場合―
今井美保
2.
「小学2年生の子どもが,最近学校に行きたがりません」―不登校の初期段階で,親が対応に困っている状態。登校をしぶるだけでなく情緒的にも不安定であるため,児童精神科を受診したという状況を想定―
稲崎久美 宇佐美政英
3.
「ADHDの息子(中学1年生)が最近切れやすく,親に暴力をふるう」―ADHDがベースにあり,反抗挑発症の特徴も見られるようになった思春期例―
菊地祐子
4.
「親と一緒に住みたくない。家から出ていきたい。でもこのことは親には言わないでほしい」―虐待?しつけ?親子関係の軋轢が背景にある女子中学生―
有賀道生
5.
「悪いのは上司と職場です」―発達障害ではないかと上司から言われて受診したが納得できない―
樋端佑樹
第13章 精神科救急事態
1.
「突然大声を出して叫んで混乱して,でも記憶がないんです」―抗NMDA受容体脳炎を中心とした自己免疫性脳炎―
船山道隆
2.
「出産後眠れなくなり,赤ん坊がかわいく感じられない。自分には育てる資格がありません」―産後精神病―
枝廣 暁
3.
「夜に眠れず,落ち着かず,壁に文字が書いてありました」―アルコール離脱せん妄/けいれん―
角南隆史
4.
「リストカットが止まらない」「消えたい,死にたい」―自傷や自殺念慮により受診する思春期患者―
大重耕三
5.
「繰り返し壁に頭をぶつけ,大声で叫び,制止すると暴力となります」
村田昌彦
6.
「じーっとして動かず,目はあけているのですが,呼びかけに反応しません」―カタトニア―
橋本 聡
第14章 総合病院精神科
1.
「透析するくらいなら,死にます」―生命を脅かす疾患の治療を拒否する患者―
高野公輔 西村勝治
2.
「僕が腎臓をあげないと兄は死んでしまう」―知的障害者の生体ドナー希望―
岡田剛史
3.
「患者が『死にたい』と言っています。すぐ精神科に転科させてください」―一般病棟での希死念慮への対応相談―
松原敏郎 中川 伸
4.
総合病院における境界性パーソナリティ障害―医療スタッフの過剰な傾聴について考える―
木村宏之
5.
「術後に創部感染を繰り返しています。どうも自分でやっているかもしれません」―作為症/虚偽性障害への対応相談―
安藤久美子
第15章 産業精神保健
1.
「体調不良で精神科を受診したら,うつ病と診断され,今は体調不良でつらいけれど,休んだら会社に行けなくなりそう。どうすればいいですか」―体調不良の従業員から精神科産業医に―
鎌田直樹
2.
「体調が悪いけど内科では異常ないと言われた。会社を休みたい。休みが必要という診断書を書いてください」―体調不良の職員から外来精神科医に―
澤山恵波
3.
「職場の上司にパワハラ的な言葉が多く,同僚ともうまくいかない。仕事は休みたくないが,どうすればいいですか」―職員から外部精神科医への質問―
井上幸紀
4.
「主治医から時短勤務にしてもらいなさいと言われましたが,可能ですか?」―うつ病で休業している社員の職場復帰面接時の精神科産業医の対応―
高野知樹
5.
「2週間前に通勤途中,地下鉄の故障によって30分ほど電車に閉じ込められました。それ以後,電車に乗れません。在宅勤務なら普通にできます。そうできますか」―勤務している職員から産業医へ―
中村元美
6.
「適応障害とうつ状態という診断書がとても多いけれど,適応障害とはどういう意味で,うつ状態とはどう違いますか」―産業保健師の質問にどう答えるか―
小山文彦
第16章 地域精神保健・アウトリーチ
1.
「不動産を買い過ぎて貯金が底をつきました」―認知症高齢者の金銭管理と成年後見制度―
井藤佳恵
2.
「家に閉じこもって出てきません」―会話はどのようにして始まるのだろうか―
北 麻希子
3.
「どこも悪くないから病院には通いません」―精神科在宅患者支援管理を踏まえて―
永嶌朋久
4.
ハローワークとの協働による,ひきこもりの人のための就労支援プログラム―『気づきの対話モデル』を援用して―
松井哲也 石井雅也 信田正人 他
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書籍情報
- ISBN:9784022003713
- ページ数:408頁
- 書籍発行日:2022年10月
- 電子版発売日:2026年1月27日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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