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がん患者さん・ご家族と専門家が一緒に考えたこころのガイド

  • ページ数 : 196頁
  • 書籍発行日 : 2026年11月
  • 電子版発売日 : 2026年10月23日
¥2,200(税込)
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商品情報

内容

がんと診断されたとき、多くの人は衝撃を受けて、不安や恐怖などの「気持ちのつらさ」を感じます。また、治療方針の決定や生活上の困りごとなどについて、医療者とのコミュニケーションに悩む人も少なくありません。
本書は専門家と当事者が協働して作成した、がん患者さんの「こころ」を支援するためのガイドです。当事者の声を反映するため、企画段階からがん経験者や支援者の方々に参画していただきました。
Q&A形式で、一つひとつ丁寧に患者さんやご家族の疑問に回答しています。

序文

巻頭言

「がん」は生命に関わる病気の代表格として、文学や映像作品でも古くから扱われてきました。そのため、がんと診断された際には、身体症状や治療に伴う負担に加え、不安や恐怖といった「気持ちのつらさ」を経験することは決して少なくありません。がん医療はこの数十年で飛躍的な進歩を遂げ、治癒や延命という大きな成果/より長く生きられるようになるという大きな成果をもたらしてきましたが、患者さん一人ひとりが抱える「こころ」の負担や、医療者とのコミュニケーションに関する課題は、依然として重要なテーマです。日本サイコオンコロジー学会はこれまで、がん患者さん・ご家族に関わる医療者が適切な支援を行えるよう、最新のエビデンスと専門家の経験、さらには倫理や日本の医療文化を踏まえ、「気持ちのつらさ」「コミュニケーション」「せん妄」「遺族ケア」の4領域に関するガイドラインを発刊してきました。一方で、気持ちのつらさやせん妄といったこころの症状への対応には、医療者の働きかけだけでなく、患者さん自身の取り組みやご家族の理解と支援が不可欠です。また、医療者と患者さんとのコミュニケーションにおいては、患者さん自身も重要な担い手です。コミュニケーションは単なる情報伝達にとどまらず、信頼関係を築き、価値観を共有し、さらには意思決定を支える基盤となるものです。このような認識のもと、医療者向けガイドラインに加え、患者さん・ご家族が自ら学び、セルフケアや対処に活かすことのできる資料の必要性が高まってきました。本書は、日本サイコオンコロジー学会が発刊してきた「気持ちのつらさ」「コミュニケーション」「せん妄」に関する医療者向けガイドラインの内容をもとに、患者さん・ご家族の視点からの疑問を臨床疑問として整理し、まとめたものです。作成にあたっては、国立がん研究センターの患者・市民パネルの皆様から貴重なご意見をいただき、本学会の多職種からなる専門家チームが執筆しました。当事者と専門家が協働して作成した、がん患者さんの「こころ」に関するガイドとして、現時点で得られている科学的根拠と臨床知を統合した実践的な指針となることを目指しています。日本サイコオンコロジー学会は、今後もこころのケアをがん医療の中心に据え、がんを経験してもなお、自分らしく尊厳をもって生きることができる社会の実現に向けて、医療者と患者さん、ご家族がともに歩む取り組みを推進してまいります。最後に、本書の作成にご尽力いただいたすべての皆様に、心より御礼申し上げます。


2026年10月

日本サイコオンコロジー学会代表理事
秋月伸哉

目次

気持ちのつらさに関するQ&A

Q01 気持ちのつらさを感じるとき、どのように対処したらよいでしょうか?

Q02 気持ちのつらさを和らげるために、どのような運動が効果的でしょうか?

Q03 気持ちのつらさについて相談したいです。どこに相談すればよいでしょうか?

Q04 気持ちのつらさを和らげる睡眠薬(不眠症の治療薬)について、どのような効果や副作用がありますか?

Q05 よく眠れないとき、食生活で気をつけることや自分できる工夫はありますか?

Q06 再発の心配や不安・心配と、どのように付き合っていったらよいでしょうか?

Q07 気持ちのつらさを感じているとき、心のもち方はどのようにしたらよいでしょうか?

Q08 関係がうまくいっていないとき、どのような専門家・相談先が良いでしょうか?

Q09 気持ちのつらさや体調の悪さは、どのような精神的なものが原因でしょうか?

Q10 気持ちのつらさをやわらげるためのカウンセリングはどのようなことをするのですか? どのような効果がありますか? カウンセリングを受けたことがないので、受けることに不安があります。

Q11 カウンセリングを受けてみたいです。どこで受けられますか? どれくらいの期間続けるものですか? 費用はどのくらいかかりますか?

Q12 気持ちのつらさをやわらげるために薬が役立つと聞きます。薬にはどのような効果がありますか?

Q13 気持ちのつらさをやわらげる薬には、どのような副作用がありますか?

Q14 気持ちのつらさをやわらげる薬を飲んでいるときに、日常生活で気をつけることはありますか?

Q15 がん経験者同士の交流や、他の経験者の体験談を聞くこと(ピアサポート)は、気持ちの支えになりますか? 自分のこれからの生活の参考になるでしょうか?

Q16 自分のがん経験を活かしてピアサポートに関わりたいと思っています。どのような方法がありますか? どのような心構えが必要ですか?

Q17 いのちのことなど、死生観について話を聞いたり、話をしたりする場はありますか?

Q18 気持ちがつらいときに、家族やパートナー(他の身近で大事な方を含む)にどう接してもらうとよいでしょうか? 家族やパートナーはどう接したらよいでしょうか?

周囲の人との人間関係でつらくなるときがあります。

Q19 医師の説明が難しくて理解できないとき、どうしたらよいでしょうか?

Q20 医師に何を質問してよいかわからないときは、どうしたらよいでしょうか?

Q21 病気や治療のことだけでなく、生活のなかでの困りごとについて、誰に相談したらよいでしょうか?

Q22 医師や医療者に何を話せばいいかわかりません。うまく伝えるための工夫はありますか?

Q23 どのように気持ちのつらさを話せばよいでしょうか?

Q24 体や症状のつらさについて、医療者にどのように伝えるとよいでしょうか?

Q25 納得して治療方針を決定するためには、どのようにすればよいでしょうか? インフォームド・コンセントとは何ですか?

Q26 医療に関するコミュニケーション(Q&A)

Q27 家族やパートナー(他の身近な大事な方を含む)との関係でつらいときは、どこに相談すればよいでしょうか?

Q28 家族やパートナー(他の身近な大事な方を含む)に気持ちを伝えるには、どうすればよいでしょうか?

Q29 家族やパートナー関わるつらさ(他の身近な大事な方を含む)があるときは、どうすればよいでしょうか?

Q30 どのような相談窓口がありますか?

治療方針・将来に関する決定やアドバンス・ケア・プランニング(ACP:人生会議)で悩んだとき

Q31 治療に関して自分と家族の意見が違うとき、どうしたらよいでしょうか?

Q32 どうしたらよいかわからなくなったとき、セカンドオピニオンを受けたいですがどうすればよいですか?

Q33 家族に心配をかけたくなくて、本当の気持ちや病状を話せないときはどうしたらよいでしょうか?

Q34 職場のひとと病気・ケアについて、どのように話し合えばよいでしょうか?

Q35 病気が進行していると言われたとき、どうしたらよいでしょうか?

Q36 意思決定ガイド・アドバンス・ケア・プランニング(ACP)・人生会議について、何をどう話し合えばよいですか?

Q37 治療方針を決めるにあたって、自分の希望や気持ちがわからないときはどうしたらよいでしょうか?

Q38 「何を聞いても希望どおりに進まない」と感じて困っているときは、どうすればよいでしょうか?

Q39 大事なとき(将来の見通しについてなど)に、医師に尋ねてもよいでしょうか? 情報が少なくて困っています。

Q40 そんなとき(病状が進んで「もう治療法がない」と言われたとき)、自分はどうしたらよいでしょうか? 気持ちの整理がつきません。

Q41 主治医との関係性に悩んでいます。遠慮してしまい気持ちが言えません。どうしたらよいでしょうか?

Q42 自分ががんになったことについて、小さな子どもにどう伝えたらよいでしょうか?

せん妄に関するQ&A

Q01 せん妄とはどのような状態・症状のことをいうのですか?

Q02 せん妄を予防するために、日常生活や入院中に自分で気をつけられることはありますか?

Q03 せん妄の治療にはどのような方法がありますか?

Q04 せん妄のときも、人としての尊厳を守るために、本人や家族にできることはありますか?

Q05 せん妄になったとき、家族はどのように対応すればよいでしょうか?

巻末資料

気軽にできるリラクセーション法

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この本を手にとってくださった皆様へ

作成委員


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書籍情報

  • ISBN:9784307102360
  • ページ数:196頁
  • 書籍発行日:2026年11月
  • 電子版発売日:2026年10月23日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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