皮膚病診療 Vol.48 No.10 最近増加しているアレルギー性皮膚炎

  • ページ数 : 92頁
  • 書籍発行日 : 2026年10月
  • 電子版発売日 : 2026年10月1日
¥3,520(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 最大 64pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当
point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

特集 最近増加しているアレルギー性皮膚炎(担当:馬場 直子 編集委員)

日本人の生活様式や食事内容の変化、医薬品の進歩などに伴い、皮膚科でみるアレルギー性皮膚疾患の原因や症状も、時代とともに変化しています。生物学的製剤や抗体製剤などによる皮膚障害をはじめ、若い世代のみならず小児や高齢者においても使用頻度や種類が増加している香粧品なども、接触皮膚炎の報告などがまれではなくなっています。最近増加しているアレルギー性皮膚炎を特集した今号を、ぜひご覧ください。

序文

Editor’s eye


日本人の生活様式や食事内容の変化,医薬品の進歩などに伴い,皮膚科でみるアレルギー性皮膚疾患の原因や症状も,時代とともに変化している.

とくに,生物学的製剤や抗体製剤をはじめとする新薬による皮膚障害は増加の一途をたどっており,われわれは常に知識をアップデートしていく必要がある.また香粧品についても,若い世代のみならず,小児や高齢者においても使用頻度や種類が増え,それに伴う接触皮膚炎やアナフィラキシーの報告もまれではない.原因物質は広く複雑化しており,その特定は困難であるが,治療だけでなく,再発予防のためにも重要である.

今回は,「最近増加しているアレルギー性皮膚炎」をテーマに症例を集めてみた.

まず総説 1では,接触皮膚炎全体の20~25%を占めるという「医薬品による接触皮膚炎」の近年の傾向について概説いただいた.近年,喘息などの呼吸器疾患,認知症,慢性疼痛などに対する経皮吸収型治療薬が増えており,これらは局所の接触皮膚炎だけでなく,接触皮膚炎症候群を発症しうることも念頭に置くべきである.とくにフラジオマイシン硫酸塩はステロイド外用薬や眼科軟膏に含まれ,本邦では欧州諸国と比較して陽性率が高いとのことで,不要な抗菌薬の皮膚曝露や配合をなくす努力が必要と提言されている.

総説 2「金属アレルギーの診断と対応」では,パッチテストのポイント,術前パッチテストの意義や日常診療で活用できるスポットテスト,ニッケル規制について解説していただいた.

感作されていることと実際にアレルギー症状を生じることは同義ではなく,パッチテストで陽性となった金属アレルゲンをただちに症状の原因と判断すべきではないとのことで,慎重な診断が求められる.

また,総説 3「香粧品によるアレルギー性接触皮膚炎アップデート」では,ヘアカラー剤・染毛剤,香料,防腐剤が主要な原因である一方,ジェルネイル用アクリル樹脂,酸化香料,美白関連成分,基剤成分など,多彩な新興アレルゲンによる発症が増加していると述べられている.「PPDフリー」「無添加」「天然由来」などの表示だけでは安全性を判断できず,製品名や表示ではなく個別成分に着目した回避指導が不可欠とのことである.

「臨床例」では,薬剤性として点眼薬中のアミノカプロン酸,歯科根管治療薬中のパラホルムアルデヒド,抗体製剤の抗がん薬エンホルツマブ ベドチン,OCT総合感冒薬中のアリルイソプロピルアセチル尿素,免疫チェックポイント阻害薬などによる,さまざまなタイプの薬疹を取り上げた.日用品および食材としては,ヘアブリーチ剤中の過硫酸塩,化粧品の着色料であるコチニールとカルミン,エラコ接触歴を有する納豆アレルギーなどを取り上げた.

いずれも興味深い新規知見を含んでおり,日常診療のヒントになるのではないかと思う.


編集担当 馬場 直子

目次

特集 最近増加しているアレルギー性皮膚炎

Editor's eye

馬場 直子

総説1

医薬品による接触皮膚炎~最近の話題と海外と比較する本邦での課題~

松倉 節子

総説2

金属アレルギーの診断と対応

伊藤 明子

総説3

香粧品によるアレルギー性接触皮膚炎アップデート

二村 恭子

臨床例

点眼薬に含まれるアミノカプロン酸によるアレルギー性接触皮膚炎

柿山真喜子,木蜜 徹,阿部 澄乃

パラホルムアルデヒド含有根管治療薬によるアナフィラキシーショック

北畠 友美,浅井 知佳,渡邉 裕子,山口 由衣

免疫チェックポイント阻害薬の投与後に発症した薬剤性過敏症症候群

加藤 佳奈,前 賢一郎,堺 則康,原田 和俊

エンホルツマブ ベドチン投与後に生じたStevens-Johnson症候群様皮膚障害

浦田 和美,柏田 香代,澤村創一郎,梶原 一亨,山村 智子,福島 聡

アリルイソプロピルアセチル尿素が原因と判断した多発性固定薬疹

曽田 朋子,奥野 聡,端本 宇志,佐藤 貴浩

防塵マスクのゴム紐による職業性アレルギー性接触皮膚炎

飯島 茂子

過硫酸塩を含有したヘアブリーチ剤による接触蕁麻疹

三好 理一,山江 美歩,井手 智絵,中野 倫代

カルミンによるアレルギー性接触皮膚炎の2例

小泉 明子,瀧田 祐子,西岡 和恵

コチニール色素による即時型アレルギー

木田 萌瑛,松村 裕,藤本 学

アニサキスアレルギー

住田佐和子,森 祐樹,福園 真生,山田 延未,嶋倉 邦嘉,田口詩路麻

エラコ接触歴を有する職業性納豆アレルギーの2例

古川真衣子,濱端 明海,中川 倫代,天野 博雄,花田 美穂

Editorial

本誌とともに過ごした年月に寄せて/浅井 俊弥

案件から学ぶ医療事故の対策と問題点

CASE 25 手掌多汗症の手術療法における代償性発汗の症例/向井 秀樹

学会ハイライト

第42回日本皮膚悪性腫瘍学会学術大会を終えて/加藤 則人

私の歩んだ道

継続は力なり/名嘉眞武國

皮心伝心

「どう切るか」より「切るべきか」/前川 武雄

リレーエッセイ 私のワークライフバランス

仕事がイヤになったあなたへ/和田 康夫

皮膚科のトリビア

第256回/浅井 俊弥

広告索引/次号予告

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:48.6MB以上(インストール時:100.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:194.3MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:48.6MB以上(インストール時:100.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:194.3MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784992004810
  • ページ数:92頁
  • 書籍発行日:2026年10月
  • 電子版発売日:2026年10月1日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍アプリが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。