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- エビデンスに基づく多発性囊胞腎(PKD)診療ガイドライン2026
商品情報
序文
序文
本ガイドラインは,令和5~7年度厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)「難治性腎障害に関する調査研究」(猪阪善隆班長)の診療ガイドライン作成分科会(岡田浩一分科会長)により作成されたものである.
わが国ではIgA腎症,ネフローゼ症候群,急速進行性腎炎症候群および多発性囊胞腎の4疾患の診療指針は,平成20~22年度,厚生労働科学研究費補助金「進行性腎障害に関する調査研究」(松尾清一班長)で最初に作成され,平成23年に公表されている.ここではエビデンスを考慮しつつ専門医のコンセンサスに基づいた診療指針として作成された.その後,平成23~25年度「進行性腎障害に関する調査研究」(松尾清一班長)では,腎臓専門医に標準的医療を伝え診療を支援するため,ガイドライン作成基準に則って4疾患のエビデンスに基づく診療ガイドライン2014が作成された(木村健二郎診療ガイドライン作成分科会長).そして平成29~31年(令和元年)度「進行性腎障害に関する調査研究」(成田一衛班長)では,より厳格な診療ガイドライン作成手順に則り,最新のエビデンスを盛り込み,また医師以外の医療者や患者側からの意見も取り入れた改訂版(エビデンスに基づく診療ガイドライン2020)が作成された(岡田浩一診療ガイドライン作成分科会長).
今回の各診療ガイドラインは約6年ぶりに発表する全面改訂版であり,内容を客観的に見直すことを意図して各疾患の担当者を変更し,また最新のエビデンスとともに本研究班の疫学分科会によって見出された新たな疫学データも取り入れ,さらに腎臓専門医を対象としたアンケート結果より明らかとなったエビデンス‒プラクティスギャップを最小化することを意図して作成された.
本診療ガイドラインは,主に腎臓専門医が利用することを想定して作成されたが,これらの腎疾患を診療する機会があるすべての医師の診療に貢献するものと考える.作成にご協力頂いた皆様に深く感謝するとともに,本診療ガイドラインが日常の臨床に広く活用されることにより,わが国の腎疾患診療のレベルが向上し,それぞれの患者の予後とQOLが改善されることを願っている.
令和8年8月
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)
難治性腎障害に関する調査研究 研究代表 猪阪善隆 診療ガイドライン作成分科会 分科会長 岡田浩一
目次
Ⅰ ADPKD:疾患概念・定義
診断・治療のアルゴリズム
1)解説
2)ADPKD:疾患概念・定義
Ⅱ ADPKD:診断(症候学・症状・検査所見)
1 診断基準
1)常染色体顕性(優性)多発性囊胞腎(ADPKD)の診断基準
2)解説
2 わが国のADPKDの難病指定基準
解説
3 診断に必要な検査
解説
4 鑑別診断
解説
5 画像診断
解説
6 遺伝子診断:遺伝学的検査はどのような時に実施すべきか?
解説
7 小児ならびに若年者での診断
解説
8 初発症状
解説
9 腎症状
解説
Ⅲ ADPKD:疫学・予後(有病率・罹患率・腎予後・生命予後)
ADPKD:疫学・予後(有病率・罹患率・腎予後・生命予後)
解説
Ⅳ ADPKD:治療・合併症対策
1 進行を抑制する治療
(1)トルバプタン
CQ1 ADPKDの治療にトルバプタンは推奨されるか?
1)背景・目的
2)解説
(2)降圧療法
CQ2 高血圧を伴うADPKD患者に厳格な降圧治療は推奨されるか?
1)背景・目的
2)解説
(3)飲水
CQ3 ADPKD患者に意図的な飲水量増加は推奨されるか?
解説
(4)たんぱく質制限食
解説
(5)カロリー制限食
1)ADPKD細胞と代謝リプログラミング
2)マウスでの報告
3)臨床研究の報告
(6)食塩制限
解説
(7)メトホルミン
解説
(8)そのほかの薬剤の可能性:ARNI,MR拮抗薬,SGLT2阻害薬など
解説
2 合併症とその対策
(1)脳動脈瘤,くも膜下出血
CQ4 ADPKDでは脳動脈瘤スクリーニングは推奨されるか?
1)背景・目的
2)解説
(2)囊胞感染に対する抗生剤治療
1)解説
2)囊胞感染に対する抗菌薬治療の推奨と根拠
3)治療期間
(3)囊胞感染に対する囊胞穿刺
1)解説
2)感染性囊胞の同定
3)出血性囊胞との鑑別
4)囊胞ドレナージ検討基準
(4)囊胞出血/血尿の治療
1)背景
2)ADPKDに対するトラネキサム酸治療
(5)尿路結石
1)背景
2)診断
3)治療
4)予防
(6)心血管合併症(心臓弁膜症を含む)のスクリーニング
解説
(7)合併症に対する特殊治療
①腫大した多発性囊胞腎に対する腎動脈塞栓療法
1)背景
2)解説
②腫大した多発性肝囊胞に対する肝動脈塞栓療法
1)背景
2)解説
③外科的治療:囊胞感染を起こした多発性囊胞腎に対する単純腎摘除術
1)背景
2)解説
④外科的治療:腫大した多発性肝囊胞に対するドレナージ術,開窓術・部分切除術,移植術
1)背景
2)解説
3 末期腎不全に対する治療
(1)血液透析
解説
(2)腹膜透析
1)背景
2)解説
(3)腎移植
解説
(3)-1.ADPKD患者における腎移植で考慮すべき特有の問題点について
(3)-2.ADPKD患者に対する腎移植時の固有腎摘除術について
Ⅴ ARPKD:疾患概念(病因・病態生理)
疾患概念(病因・病態生理)
解説
Ⅵ ARPKD:診断(症候学・症状・検査所見)
診断(症候学・症状・検査所見)
解説
Ⅶ ARPKD:疫学・予後(発生率・有病率・治療成績)
疫学・予後(発生率・有病率・治療成績)
解説
Ⅷ ARPKD:出生前診断
出生前診断
解説
Ⅸ ARPKD:治療・合併症対策
治療・合併症対策
解説
Q1.腹膜透析はARPKDの生命予後およびQOL改善のために推奨されるか?
Q2.腎・肝移植はARPKDの生命予後およびQOL改善のために推奨されるか?
Q3.降圧療法はARPKDの生命予後改善のために推奨されるか?
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書籍情報
- ISBN:9784885637544
- ページ数:130頁
- 書籍発行日:2026年9月
- 電子版発売日:2026年10月16日
- 判:A4変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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